
老後の資金どうしよう?年金だけじゃ足りない...
独身女性にとっての大きな悩みといえば、この『老後の資金どうしよう』問題ですね。
女性は男性と比べて、低賃金で働いていることが多く、非正規で働いていることも多いです。
正社員で働いていれば厚生年金がもらえます。しかし、非正規だと国民年金だけで老後にもらえる年金が少なくなります。
国民年金の未納期間がある場合は、その分、金額が減らされてしまいます。
現在は65歳から年金がもらえていますが、受給年齢が引き上げられて70歳からになる可能性もあります。
『どうにかして老後に備えたい。どうしたらいいの?』
では、「独身女性が老後資金をつくる方法」を詳しく解説していきます。
独身女性の老後資金はいくら必要?

老後の生活を安心して送るためには、どれくらいの資金が必要なのでしょうか?
まずは、どれだけの年金が受給できるのかチェックしましょう。
2023年の厚生労働省のデータによると、女性の平均受給年金は国民年金のみで月5万5,777円、厚生年金は月10万7,200円です。
正社員で働いてきたのか、非正規で働いてきたのかで受給できる金額は違います。
労働スタイル | 年金受給額 |
---|---|
正社員で40年以上働いた | 約15万円 |
正社員で20年、非正規で20年 | 約10万円 |
非正規で40年以上働いた | 約5万円 |
かなりざっくりしていますが、こんな感じですね。
総務省のデータによると、65歳以上の単身世帯の平均支出は月14万5,430円。
正社員として長年働き、厚生年金を受給できるなら、年金だけである程度の生活はできます。
しかし、非正規で働いてきた場合は厚生年金がないため、毎月10万円ほど不足していしまいます。
このようにもらえる年金で必要となる老後資金が変わってきます。
65歳で仕事を辞めて、日本人女性の平均寿命である87歳まで生きると仮定して老後資金がいくら必要なのか計算してみましょう。
毎月の不足金額 | 必要な老後資金 |
---|---|
10万円 | 約2,640万円(=10万円 × 22年) |
5万円 | 約1,320万円(=5万円 × 22年) |
3万円 | 約792万円(=3万円 ×× 22年) |
年金受給額に個人差があるため人によりますが、1,000万円〜3,000万円を老後資金として備えれば安心できます。
独身女性が老後資金をつくる方法

さて、ここまで読んで、そんな大金用意できない!とビビったかもしれませんが、安心してください。今から準備すれば、十分に間に合います。
例えば40歳なら、65歳になるまで25年もあります。その間に計画的に資産を増やしていけばいいのです。
ただし、銀行にコツコツ貯金するだけでは大したお金は貯まりません。
たとえば、40歳から25年間、毎月3万円を銀行貯金した場合、900万円(=3万円 × 12カ月 × 25年)が貯まりますが、老後に毎月10万円不足する人の場合、900万円は7-8年程度で底を尽きてしまいます。
安心できる老後資金を用意するには、「お金に働いてもらう」ことが大事です。つまり、投資を活用して効率よく資産を増やしていくのが賢い方法。
投資と聞くと、「プロの知識がないと難しそう」「損をするのが怖い」と感じるかもしれません。でも、最近は投資の知識がなくても、コツコツ積み立てるだけで資産を増やせる仕組みが整っています。
たとえば、次のような方法があります。
- つみたてNISA
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 仮想通貨投資
では1つずつ詳しく説明していきます。
つみたてNISA
つみたてNISAは、政府もおすすめする「長期的にコツコツ資産を増やしたい人向けの制度」です。毎月決まった金額を積み立てるだけなので、投資初心者でも簡単に始められます。
つみたてNISAの投資シミュレーションをしてみると、毎月30,000円を25年間(合計900万円)投資した場合、約1,800万円になります。

これ、毎月30,000円を自動的につみたてNISAに投資するだけで、老後資金問題解決しちゃいますよ。
しかも、通常は投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAなら非課税。つまり、増えたお金をそのまま受け取れるというメリットがあります。
また、投資といっても毎日チャートを見る必要はありません。つみたてNISAは初期設定さえしてしまえばあとは、「ほったらかし」でOK。自動的に積み立てられます。
いつでも止めることはできるし、金額も30,000円ではなくても、1,000円から設定が可能です。
ほぼ利子のつかない銀行に貯金するなら、つみたてNISAに投資したほうが賢いですよ。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは、自分で作る年金制度のようなもの。つみたてNISAと同じで毎月決まった金額を積み立てる仕組み。
では何がNISAと違うかというと、
- 積み立てたお金は全額所得控除になる
- 60歳以降にしか受けとれない
こちらの2点です。
年間20万円をiDeCoに積み立てると、所得税・住民税が数万円節約できるケースも。つまり、老後資金を貯めながら、現役時代の税負担を軽くすることができるのです。
ただし、iDeCoは60歳になるまでお金を引き出せないのはデメリットですね。
「節税しながら、確実に老後の準備をしたい!」という人に、iDeCoはピッタリの制度です。
仮想通貨投資
仮想通貨は、国が推奨する投資ではありませんが、多くの投資家が将来性を信じており、特にビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれています。過去10年間で何度も暴落を経験しながらも、長期的に見ると価値が上昇してきた資産の一つです。
ただし、仮想通貨には大きな注意点もあります。
- 価格変動が非常に激しい
- 詐欺やハッキングのリスクがある
- 価値がなくなる可能性もある
そのため、仮想通貨投資は「お金に余裕がある人」向け。
万が一失っても困らない範囲で、少額投資からスタートするのがおすすめです。
長期的に持ち続けるなら、短期の価格変動に振り回されず、メンタルを強く持つことが大切。「老後資金の柱」ではなく、「ちょっとしたプラスα」と考え、バランスよく投資するのが賢い方法です。
投資するお金がない人は副業しよう

「投資が大事なのは分かったけど、そもそも投資に回せるお金がない…」
そんな人こそ、今すぐ副業を始めるべきです。
昔は副業といえば、夜間や休日にアルバイトをするイメージがありましたが、今は違います。クラウドソーシングやデジタルコンテンツ販売など、自宅で気軽にできる副業がたくさんあります。
たとえば
- スキル不要!アンケートやデータ入力
- ライティングやデザインで稼ぐクラウドワーク
- ハンドメイド販売やせどりで副収入を作る
など。
月に数万円でも収入が増えれば、投資のスタート資金にできます。何より、副業を始めることで「自分で稼ぐ力」が身につくので、将来の選択肢も広がります。
「おばあちゃんになるまで、まだまだ時間はある」反面、何もしなければ時間だけが過ぎてしまいます。今行動すれば、老後の不安を少しずつ解消できるのです。
コツコツ副業で資金を作り、投資を活用して、お金の不安を減らしていきましょう。